本ページはプロモーションが含まれています
みなさん、「DMAT」は聞いたことがあると思いますが、「DPAT」について知ってますか?
DPATってなんだろう?
「DPAT」ってどんな人達が派遣されるの?
「DPAT」で派遣される人達って、普段はどこで働いているの?
上記のように、あまり周知されていないのが現状ではないでしょうか?
今回は「DMAT」ではなく「DPAT」にフォーカスして、どういった活動をしているのか、構成や派遣要請はどのような時かについて解説していきます。
当記事を読めば、「DPAT」についての理解が深まり、「DPAT」の看護師に必要なことを理解できます。
では、解説していきます。
私は、病院でDPATチームが編成されているので、災害医療や救急医療時にメディアで取り上げられるのは、「DMAT」のほうが多く、「DPAT」は時々取り上げられる程度です。
DPATとは?
DMAT( Disaster Medical Assistance Team)とは、災害派遣医療チームの略称で、災害時の救急医療を行うための専門的な医療チームのことです。
DPAT( Disaster Psychiatric Assistance Team)は、災害派遣精神医療チームの略称で、災害発生時、被災地での心のケアを中心とした精神医療及び精神保健活動を行うための専門的な医療チームのことです。
「DMAT」は救急医療、「DPAT」は精神医療がメインです。
しかし、DMATは救急医療に携わっているんだろうなっていうことは想像できると思いますが、DPATはどんな活動をしているのか、分からないかもしれません。
次に、DPATの主な活動について説明していきます。
DPATの活動内容
DPATは原則として、被災地域内の災害拠点病院、災害拠点精神科病院、保健所、避難所等に設置されるDPAT活動拠点本部に参集し、その調整課で被災地域での活動を行います。
活動内容は下記の通りです。
- 本部活動
- 情報収集とニーズアセスメント
- 情報発信
- 被災地での精神科医療の提供
- 被災地での精神保健活動への専門的支援
- 被災した医療機関への専門的支援(患者避難への支援を含む)
- 支援者(地域の医療従事者、救急隊員、自治体職員等)への専門的支援
- 精神保健医療に関する普及啓発
- 活動記録
- 活動情報の引継ぎ
- 活動の終結
基本的には上記の活動を精神科医師、看護師、業務調整員、その他(被災地のニーズに合わせて、児童精神科医、薬剤師、保健師、精神保健福祉士や臨床心理技術者等)を含めて適宜構成することとされているのです。
この1班あたりの活動期間は1週間(移動日2日・活動日5日)を標準としており、必要に応じて同地域に同一の都道府県等が数週間から数か月継続して派遣することもあります。
派遣期間が継続するかどうかは、被災地の状況次第になるので、具体的な期間は設けられていません。精神に対する医療支援が短期間では終わらないことが分かりますね。
DPATで必要なことは?
具体的にDPATチームで必要なスキル等は明確に定められていません。
私は、日々の業務における、精神看護としての経験こそが、DPATで活きてくるのではないかと考えています。実際、普段やってないことをいざやろうとしても、できないと思います。
災害現場に行くので、危険予知トレーニングを日常生活や日々の仕事の中で意識しておくことが必要です。
だからこそ、日々の患者さんの精神状態の観察やアセスメントを丁寧に行うことが、災害時の心のケアをするときにも役立つと考えています。また、精神看護で必要なことをいかに理解して学んでいるかが大切であると思います。
まとめ
以上、DPATの看護師に必要なことについて解説しました。
今回は、DMATだけではなく、DPATというチームについて知って欲しくて、記事をまとめてみました。実際、災害や震災後は心のケアも重要になってくるため、精神看護の魅力的だと思う部分について説明してみました。
もし、何かあれば、コメントや感想を頂けると嬉しいです!
因みに、以前精神看護で必要だと考えている記事を投稿していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
関連:精神看護で必要なこと
こちらは参考にしたサイトです。ぜひご覧ください。
出典:DPAT活動マニュアル