【現役精神科看護師が解説】精神看護で必要なこと

精神看護に興味がある方、これから精神看護として働く方、現在精神科看護師として働いている方で、どのようなスキルが必要か分からないって方はいませんか?

精神科って閉鎖的な印象が強くて、勤めたり、実習で行くときに、不安を感じる方って多いと思います。私も実際に働いてみるまでは、不安感でいっぱいでした。

私が働いていく中で、学んだことだったり、経験してきたことがたくさんあります。その経験で私が必要だと思ったことやスキルなど、少しでも多くの人に伝えられたらと思ったので説明していきます。

では、私が必要だと思ったことやスキル一覧がこちらです↓

  • コミュニケーションスキル
  • 身体アセスメント
  • 看護理論
  • 危険予知トレーニング
  • 包括的暴力防止プログラム(CVPPP)

一つずつ説明していきます。

コミュニケーションスキル

精神科看護をする上では欠かせないスキルですね。精神科看護では、患者さんの心のケアがメインとなるので、患者さんの精神状態や悩みを理解する上で必要となります。

精神科の患者さんの難しいところは、抱える精神疾患(例えば、統合失調症やうつ病など)によってだけでなく、患者さん一人ひとりによって症状が異なることです。

患者さんによっては、幻覚妄想状態が強かったり、自閉的で自分の話をしたがらない方もいたりと個人差が強いです。そのため、信頼関係を築くために、コミュニケーションも患者さんに合わせた個別的な関わりがより必要となります。

だから、始めて関わる方には最初から踏み込んだことを聞いてしまうとトラブルになったり、心を閉ざしてしまう方もいますので注意しましょう。

身体アセスメント

精神科の患者さんの中には、自分の身体的訴えが苦手な患者さんもいます。精神科看護師でも判断がつかない場合もあると思います。

そこで、日々の検温(バイタルサインの測定、排泄状況、全身状態の観察など)が重要となります。もちろん、一般病棟でも必須スキルですが、精神病棟でも一般病棟で得た知識や技術は多くあると現場では非常に役立ちます。

そのため、看護学生の皆さんは、もし精神看護に興味があるのであれば、精神だけでなく、身体のアセスメントの勉強もしておくと、現場に出た際に役立つ可能性が高いので、日々の勉強に励みましょう!

看護理論

みなさんは、看護学生時代に何の看護理論を使って精神看護のアセスメントをしてきたでしょうか?

「突然何の話?」「学生の時に使うものじゃないの?」って思われる方もいると思います。この内容は、精神看護のアセスメントをしていく上で、もちろん看護学生の方にはとても大切ですし、現在精神看護に携わっている方は、無意識にできていることだと思います。

有名なのが、オレムの「セルフケア理論」やヘンダーソンの「基本的欲求と基本的看護の構成因子の14項目」だと思われます。これらの看護理論は、看護学生の時と比べるとじっくり当てはめて考える機会は少ないかもしれませんが、やはり患者さんをアセスメントする時には、上記の理論は有効です。

実際の現場でも、上記の理論を使って、患者さんの生活背景は強みを理解することで、患者さんのよりよい治療や看護に活かせることは多いと思います。そのため、看護学生のみなさんだけでなく、これから精神看護に携わる方や現役看護師もこれを理解していると役立つことは多いですよ。

精神看護は、長期入院生活を送っている患者さんも多くいらっしゃいますので、在宅支援・地域移行というのも重要な関わりとなります。

だから、患者さんの全体を診るということを意識して、患者さんの生活歴や背景を理解するために、看護理論に当てはめてアセスメントして、治療や看護につなげていきましょう!

危険予知トレーニング(KYT)

危険予知トレーニング(以下KYTとする)は、多くの現場でできなければいけないことですが、特に精神科ではほぼ必須と言ってもいいくらい、普段から必要なスキルとなっています。それは、精神科では認知症を患っている患者さんも数多くいますので、転倒転落リスクが高いです。また、患者さんの不穏や興奮による暴力リスクも少なからずあります。

そのため、患者さんと関わっていく中で、歩行状態や睡眠薬が残っていることによる転倒リスクが高まっていないか、普段と比べて不穏・興奮状態になっていないかかなどをアセスメントし、リスク軽減のためにKYTしていくことが重要となります。

KYTを普段から行っていると、医師に相談して、患者さんの転倒転落を防いだり、患者さんの不穏・興奮状態を抑えたりと治療や看護につながる可能性が高くなります。

普段からKYTを行い、お互いのリスク軽減につなげていきましょう!

包括的暴力防止プログラム(CVPPP)

包括的暴力防止プログラム(以下CVPPPとする)とは?

用語の説明として、以下の通りです。

CVPPPとは、Comprehensive Violence Prevention and Protection Programme(包括的暴力防止プログラム)の略であり、医療の場で起こる暴力や攻撃性に対して適切に介入するためのプログラムで、イギリスのC&R(Control & Restraint)を参考に、国立病院機構肥前精神医療センターが中心となって開発されました。

CVPPPは、病状により不穏・興奮状態にある患者に対し、尊厳を守り安全を確保しながら、介入するスタッフが自信をもって、必要な治療や看護を提供することを目指しています。

いまさら聞けない看護用語・略語byナースハッピーライフhttps://www.nurse-happylife.com/28986/

このスキルは、精神科看護師として働いている方なら研修や実践をされた経験があるのではないでしょうか?

実際、精神科看護の現場では、不穏・興奮状態の患者さんと関わる機会もあります。その場合、お互いに安全を確保しつつ、治療や看護を提供するために必要なスキルです。

内容として、以下の4つがあります。

  1. リスクアセスメント
  2. ディエスカレーション
  3. 身体的介入技法
  4. ディブリーフィング

これらに関しては、内容が深いため、今後別の機会に説明していきたいと思います。

上記の4つをチームで利用することで、お互いの安全を確保しながら関わることが可能となってくるので、病院で研修があったり、トレーナーやサブトレーナーの方がいる場合には、指導してもらうのがいいと思います。

まとめ

以上精神看護に役立つ必須スキルについて説明してきました。

  • コミュニケーション
  • 身体アセスメント
  • 看護理論
  • 危険予知トレーニング(KYT)
  • 包括的暴力防止プログラム(CVPPP)

これらは、精神看護をしていく上で必要なスキルなので、これから精神看護に携わる方や現在関わっている看護師、看護学生で精神看護に興味がある人など、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

もし、「もっと説明して欲しい」とか「これは違うよね」って思ったり、何かご意見があれば、コメントに残して頂ければと思います。よろしくお願いします。

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